ただの虫好きの日記

主に山口県東部でコウチュウやザトウムシ、アリやコナジラミなどを採集して遊んでいます。連絡先⇒kawaanago0305@yahoo.co.jp

ポケモンにおけるむしタイプについて 1

先日、唐突に「あ~ポケモンに登場するむしタイプのモチーフとなった生物やステータスの冷遇具合が知りたい気がする~👣」と思ってしまい、ネットで第7世代まで(~USUM)の情報を集めてエクセルでカチカチして遊んでいた。せっかくなのでブログに載せておきたい。

 

ポケモンに登場するむしタイプ一例↓f:id:kawaosamushi:20200208222207j:image

圧倒的な画力により完璧に模写できているので不要だとは思うけど、上段左:ビードル、上段右:カイロス、下段左:バタフリー、下段右:アメタマです念のため😤

 

むしポケモンのモチーフとなった生物の分類群別のあれ。

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割合の高い順に配列。ネット上の書き込みや図鑑説明を参照しつむ、勝手に目までに分類した。

鱗翅目が断トツで高い。ストーリー序盤によく登場する印象。進化レベルも低く、ストーリー攻略時には中盤ぐらいまでは大変お世話になった気がする。また、第6世代で登場したウルガモス(むし・ほのおタイプ)は、孵化歩数が半減する「ほのおのからだ」という特性をもち、ゲーム上での移動手段である「そらをとぶ」を覚える唯一のポケモンであったことから、対戦用ポケモンを孵化厳選する際、BWでは大大大活躍した(XYでファイアローが登場し、お役後免となった)。ステータスも高いため、対戦環境でもよく使用されている。

 

次にステータス。全てのポケモン(メガ進化は除外)の平均値と虫タイプの平均値を示した。

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むしタイプはすべて平均値以下…😢ストーリー序盤に出現することが多いため仕方なし…。特にHPと特攻が低い。唯一、防御力はほぼ全ポケモンの平均に近い。

 

次はわざ👤。わざにもタイプがあり、自身のタイプとわざタイプが一致すると (例えばむしタイプのポケモンが、むしタイプのわざを放つと) 、威力が1.5倍となる。

 


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左の図は青色が物理技、赤色が特殊技の威力の平均。

むしタイプは両者とも低い。順位付けすると、物理技は下から3番目、特殊技は下から2番目である。ということは、能力値も技の威力も低く設定されている。悲しい。もちろんこれは平均なので、一線級の技もいくつか (メガホーン、シザークロス、むしのさざめきなど) 用意されているので悪しからず。

なお、技には追加効果(攻撃時に自信の攻撃力を上げたり)が付いてることが多々あり、有用性は威力だけでは測れない。ここでは単純に威力だけを見たけど、「とんぼがえり」などの優秀で対戦環境で長く使われている技もある。また、補助技については触れなかったけど、「ちょうのまい」や「ほたるび」といったチート級の補助技もある。

 

Twitterの画像検索で得られたザトウムシの餌生物および天敵に関する知見

Twitterの画像検索でヒットした投稿から、ザトウムシの餌生物や天敵に関する情報を、何となく抜き出してみた。

 

まず、餌生物を下表に。11件(カップラーメンも含まれてるけど)の投稿があった。すべてカイキザトウムシ亜目に関する投稿で、そのうちアカサビザトウムシが4件でもっとも多かった。昆虫類が大半で、動物以外では、カップラーメンを食べていた事例やタマゴタケを齧っていたという投稿があった。なお、ムシヒキに関しては未遂(襲ったけど逃げられたとのこと)である。

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次に天敵を下表に示す。忘れてたけど、アズマヒキガエルがザトウムシ目を捕食していたという情報もあった(面倒なので追加はしない)。うち2件がクモの網で死亡していた。

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Twitterの投稿を整理するまで知らなかったのだけど、意外とクモと関わりをもっているようだ。特に、網に掛かった獲物を横取りしているのは面白い。積極的に網の上を歩いている様子もいくつか投稿されていたので、割とよく利用しているのかも。

逆に自身が囚われてしまうケースもあり(筆者もモエギ、アカサビ、ギンボシが網に掛かっているのを山口県で確認している)、多数(といっても7個体ぐらい)の幼生が一気に同じ網に掛かってしまっている投稿もあった。命懸け😤

某検索エンジンにおける「ザトウムシ」の検索スコアの経月変化

 某検索エンジンでは特定ワードの検索数などを無料で簡単に調べることができる。面白そうなので試しに「ザトウムシ」でやってみた。
 以下に2004年から2019年の各月における「ザトウムシ」の検索数の推移を示す。なお、表示されるのは絶対数ではなく、期間中の最大検索回数を100とした相対的なスコアである。

 

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 図を見て明らかなようにピークが4つある。このピークについて色々と調べているのだけど、よくわからない。最も新しい2015年のピークすらさっぱり。

 Twitterでザトウムシに関する投稿を整理すると、何らかのヒントが見付かるかなと思いつき、結構な時間を掛けてチマチマやってみたのだけど、特にピーク月と関連する大きなトピックは見当たらなかった。テレビで取り上げられたり(鉄腕ダッシュ、全力脱力タイムズなど)、面白い論文(Kury et al., 2014; Dunlop et al., 2016)が出たりすると、ツイート数は増えていたけど、某検索エンジンのピーク月とは無関係だった。
 Dunlop, J.A., Selden, P.A. & Giribet, G. 2016. Penis morphology in a Burmese amber harvestman. Science of Nature, 103(11): 1-5.
 Kury, A.B. & Barros, C.M. 2014. A new genus and eight new species of Amazonian cosmetines (Opiliones, Laniatores, Cosmetidae). Zoological Studies, 53 (24): 1–46.

 

 何か情報をお持ちの方がおられたら、ご一報いただきたい。

 

 これはない気がするけど、検索回数の絶対数が少ないというケースも考えられる。極端な例を示すと、平均で2~3回/月しか検索されない場合、10回ほど検索回数が増えただけでピークになる。

ザトウムシがモチーフとなったアニメキャラクター


 ザトウムシそのものではなく、ザトウムシをモデルとした(もしくはモデルと言われている)アニメのキャラクターについて、Twitterの画像投稿から探ったところ、以下の2つがHITした。

マトリエル新世紀エヴァンゲリオン) 8件(うち3件はbotによる同じ投稿)
釜爺(千と千尋の神隠し) 7件

 どちらも長い手足が特徴的なキャラクターで、確かにザトウムシをモデルにしているように見える。見えるだけ。仕方ないことなのだけど、クモ類との区別がむりむりかたつむり。
 マトリエルは「新世紀エヴァンゲリオン」のTV版第11話で第9の使徒として登場した。半球形の胴体部を持ち、そこから2対の長い脚が生えている。それぞれの脚には2つの関節がある。体色は黒がベースで、胴体部には瞳のような模様が複数ある。攻撃手法は溶解液で、胴体部分の裏側にある瞳のような模様から排出する。溶解液的な作用はないと思うが、実際のザトウムシも天敵に出会った・襲われた際に防御液を分泌することがある。これはあくまで襲ってくる敵への対抗手段であり、マトリエルのように積極的に使用することはないんじゃないかと思う。なお、本アニメは一度も見たことがないので、いつかゲオなどで借りたい。
 釜爺は、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「千と千尋の神隠し」に登場したキャラクターである。主人公の味方ポジションで、割と重要な役を担っていると思う。本映画は日本歴代興行収入第1位を記録し、現在も破られていない。このような大ヒット映画にザトウムシをモチーフとしたキャラクターが出ているというのは、スーパーミラクルボンバー嬉しい。伸縮可能な長い手足を3対もっているオッサンで、ボイラー室に住んでいる。室内なのにサングラスを掛けているのは、ザトウムシ目の多くが夜行性であることと関係ありそうな気がしないでもない。

 他には、釜爺の仕事を手伝っているススワタリ(となりのトトロまっくろくろすけと同種?)も、ザトウムシではないかという投稿もあった。ススワタリは、丸い体に細い手足が2対ついている真っ黒いキャラクターである。群れで行動しており、餌は金平糖。魔法によって煤から生まれた生物。トトロに登場するススワタリには手脚がない。

 

 なお、ザトウムシ目は歩脚を4対もっているが、マトリエルは2対、釜爺3対、ススワタリは2対しかないのが少し気になるかもしれない。

キマダラカメムシとタイワントビナナフシの山口県における分布

個人的に集めた山口県におけるキマダラカメムシとタイワントビナナフシの記録を、採集年別にプロットしました。

 

キマダラカメムシ
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タイワントビナナフシ
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妄想が捗ります。

KISHIDAIA 115号

ザトウムシの共著報告が3本でました。

 

辻 雄介・深川元太郎 (2019) 長崎県におけるゴホントゲザトウムシの新産地. Kishidaia, 115: 94-95.

長崎県からは一昨年初記録をしましたが、その後、新産地の標本を恵与いただいたので報告しました。有り難うございます。

報告では触れてないですが、同時にオオヒラタザトウムシ(西日本亜種)の幼生が採れていて少し驚きました。この組み合わせは初めてです。


辻 雄介・辻 春香 (2019) 島根県で採集したザトウムシ目(クモ綱) . Kishidaia, 115: 135- 139

ホシザキさんの委託研究(アリ)で島根に通わせて貰っていた時に採集したザトウムシをまとめて報告しました。

マメザトウムシの♂が採れていて、現場で気付けなかったのが悔やまれます。芋…。マメザトウムシ自体は普通種ですが、♂はこれまで国内では3例しか知られていなかったようです。

(図1のキャプションで、H: モエギになってますが、Fです😵)

 

 

辻 雄介・久末 遊:愛媛県松山市でヒメマメザトウムシを採集.Kishidaia, 115: 140- 142.

恵与いただいたヒメマメザトウムシを愛媛県2例目として記録しました。有り難うございます。四国地方の記録はすべて拾えたはずですが、未発表の標本もいくつかあるようです。

鈴木(1987)によると、マメザトウムシと同様の環境で見つかることが多いようですが、自身では未だに見つけられてません。

 

校閲などでお世話になったK様およびT様に厚くお礼を申し上げます。

かめむしニュース 59号

以下の2本の報告がでました。

 

辻雄介 (2019) 錦川(山口県)におけるニゴイ類の死体に集まったコチビミズムシの記録. かめむしニュース, 59:2-3.

コチビミズムシがニゴイ類の死体に集まっている様子を観察しました。ニゴイを食べていたのかは不明です。

 

 

辻雄介 (2019) 河口堰(山口県:錦川) におけるタニガワミズギワカメムシの記録. かめむしニュース, 59:4-5.

河川中~上流部や渓流域に生息するタニガワミズギワカメムシを、河口堰の魚道で確認しました。

個体数は少なくなく、幼虫~成虫の幅広い成虫段階の個体がいました。

当地では、他にも渓流域に生息する甲虫を確認できており、上流から流れついて定着したんだと思ってます。ちゃんと調べれば他にも出そう。

 

萩博物館調査研究報告 14号

以下の報告がでました。

 

辻雄介・椋木博昭 (2019) 萩博物館収蔵のアリ科昆虫標本目録.萩博物館調査研究報告,14:1-17.

 

萩博物館に収蔵されていたアリ科の標本で、同定できたものを報告し、本博物館のデータベースに登録しました。

背面ですが全種のプレートを作っていただきましたorz  県初は1種で、山口県におけるアリ科(未定着の移入種も含む)を92種としました。

来年には、さらに2種、増える予定ですが、またまだ未記録のアリが県内には生息しているはずです💪

 

続光市産昆虫目録 No.2のカメムシ目について

 

光市の図書館で文献調査をしていたところ、下記の文献で、三好さん本人が書かれたと思われる手書きの修正がなされてました。

三好和雄 (1999)続光市産昆虫目録 No.2. 23pp., 自刊 .

 

カメムシ目しか見てませんが、下記にその修正内容を示します。

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1番上はただの誤字です☺️ 近年出た県産半翅類目録や昆虫目録では、元のままの引用されています。

この修正は正式なものでなくメモ的な感じですし、三好先生が書かれたものでない可能性もあります。参考までに。


余談ですが、三好さんの標本は、光市文化センターに収蔵されているごく一部を除き、多くが検討が難しい場所(県外の博物館との噂)に保管されています。そのため、本目録に使用された標本の検討も困難です…。

 

 

 

かめむしニュース 58号

カメムシ研究会の、かめむしニュースに下記の短報を掲載いただきました。

 

辻  雄介(2019)山口県におけるヤナギコナジラミの初記録.かめむしニュース,58: 3.


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岩国市から県未記録のヤナギコナジラミを記録しました。おそらく普通種で、県内各地に分布してるはずです。

 

報告にあたってK様には大変お世話になりました。有り難うございます。

山口県で採集したキジラミ類(成虫)

県内で採集したキジラミをメモがてら投稿いたします。

山口県で採集できている成虫は6種のみでした。

幼虫を含めても+6~8種程度で、まだまだまだまだです。

普通種でも初見の種が多く、フィールドに出るたびに楽しめています。

 

標本もまったく集まっていないので同定はできていません。

ぽいなぁ~という種を()内に入れています。

 

ヤツデに居たキジラミ(ヤツデキジラミ?)

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キヅタに居たキジラミ(キヅタキジラミ?)

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グミ科にいたキジラミ()

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樹種不明(ヒトスジヒゲブトキジラミ?)

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シロダモにいたキジラミ(ブチミャクキジラミ)

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アケビ類にいたキジラミ(ベニキジラミ?)

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山口県におけるキジラミ上科の文献記録は、私が知る限りでは「16種」です。うち3種は県内の標本が記載に使用(すべてsyntype)されていました。

 

私が採集している成・幼虫の「ぽいなぁ~同定」が当たっていれば、少なくとも7種は増加します。それでもまだ24種(素人同定なため自分だけで記録はできないのですが)…。

近隣の山陰地方(鳥取県島根県)では80種以上の記録があるので、しばらくは楽しめそうです。

山口県が模式産地のムカデ・ヤスデに関するメモ

同定などはサッパリですが、県内の標本が記載に使用された多足類の記載論文を何となく集めております。メモ的な感じでまとめたので公開してみます。

配列はめちゃくちゃです(面倒なので直すつもりはありません)。学名や解釈に誤りがありましたら、ご指摘お願いいたします。

 

 

ムカデ綱Chilopoda

イシムカデ目Lithobiomorpha

イシムカデ科 Lithobiidae

ナガトヒトフシムカデLithobius caecigenus (Miyosi,1956)

 ホロタイプは1♀。記載時はMonotarsobius属(亜属になってる)。

 山口県美祢郡 姫山がタイプ産地。秋吉台の姫山の穴と判断した。山口県で姫山というと山口市の姫山が有名らしい。

 

オオムカデ目Scolopendromorpha

アカムカデ科Scolopocryptopidae

ナガトケアシアカムカデOtocryptops capillipedatus inouei Miyosi, 1956(現在はケアシアカムカデScolopocryptops capillipedatus Takakuwa, 1936のシノニム?)

 処理された論文を見れていないので,ここに掲載してますけど、おそらくシノニムになって消えている。

 タイプ産地は山口県長門峡長門峡山口市萩市の県境にあるため、どちらの市かはわからない。 秋芳洞の周りや下関市の標本も記載に使われている。

 

ジムカデ目Geophilomorpha

ナガズジムカデ科Mecistocephalidae 

カゲキヨツメジムカデArrup akiyoshiensis Tsukamoto & Shimano, 2019

 タイプ産地は山口県美祢市美東町の景清穴。

 2019年に記載されたばかりの記載されたてホヤホヤの新種。

 

 

ヤスデ綱Diplopoda

オビヤスデ目Polydesmida

オビヤスデ科Polydesmidae

エトウオビヤスデEpanerchodus etoi Miyosi, 1955

 秋吉台秋芳洞がタイプ産地。

 高知女子大学石川重治郎先生達によって採集された標本がHolotypeとAllotypeに指定されている。

 和名および学名は、記載者の三好先生が本種の採集に来られた時に案内をされた恵藤一郎氏に献命された。

 九州から亜種が記載されている。

 

Haplodesmidae

キレコミヤスデRhypidopeltis sinuata (MIyosi, 1958)

    記載時はRhipidopeltis属。

 秋吉台の狸穴がタイプ産地。

 森川国康(愛媛大学)先生が採集した標本がHolotype。

 

ババヤスデ科 Xystodesmidae

ホシデアマビコヤスデRiukiaria semicircularis hosidei (Miyosi, 1952)

 記載時はRhysedesmus属。

 萩市がタイプ産地。

 山口大学寄生虫の研究をされていた星出兵馬先生が採集された標本を基に記載された。

 

タマヤスデ目Glomerida

タマヤスデ科Glomeridae

ウエノタマヤスデHyleoglomeris uenoi Miyosi, 1955

 美祢市秋芳町別府 百合野の穴がタイプ産地。

 採集者は魚住政二氏。

 

ツムギヤスデ目Chordeumatida

ホラケヤスデ科Speophilosomatidae

アキヨシホラケヤスデSpeophilosoma akiyoshiense Miyosi, 1958

 秋吉台の狸穴がタイプ産地。

 上野俊一先生が採集した標本が使用されている。

 

ホタルヤスデ科 Mongoliulidae

ヒメヤスデ目Julida

ナガトリュウヤスデSkleroprotopus ikedai Takakuwa, 1940

 秋吉台の大正洞がタイプ産地。

 池田美成氏が採集した標本が使用されてる。池田氏山口県でご活躍された植物屋さん。

 

ヒメヤスデ目Julida

ヒメヤスデ科Julidae

ナガフジヤスデAnaulaciulus longus (Takakuwa, 1941)

 記載時はFusiulus属だったが移動している様子。

 記載論文で採集地が「Akiyoshi 長門秋吉」とのみ記されている。同文献で他種の産地が「信濃下條」,「三河田原」という風に記載されているので、長門秋吉の長門長門国山口県西部)のことを指している思われる。

 本種についてはBITTZU氏からご教示いただきました。有難うございます。

 

 

他にトゲサキアマビコヤスデRiukiaria uncata (Haga, 1968)山口県美祢市長門市?)渋木の標本を基に記載されている様子(BITTZU氏、情報感謝です)。記載論文を見ていないので、ここには載せていません。

上記のトゲサキアマビコを含めると…少なくとも,ムカデ綱は3種・ヤスデ綱は8種が山口県の標本を基に記載されていることがわかりました。この11種のうち9種が秋吉台から採集されたものです。すごい…。

 

筆者は門外漢のド素人です。誤りのご指摘や抜けている種などありましたら、ご教示をお願いしたいです。よろしくお願い申し上げます。

 

 

・参考文献

三好保徳. (1952). 日本産倍足類及び脣足類の分類學的研究縦 4. ババヤスデ科の 1 新種と 1 新亞種. 動物学雑誌, 61(9): 281-282.

三好保徳 (1955) 日本産倍足類及び脣足類の分類学的研究縦 13. ヤスデの 2 新種について. 動物学雑誌, 64(6): 186-187.

三好保徳. (1955). 日本産倍足類及び唇足類の分類学的研究 14縦 イシムカデの 1 新種とヤスデの 2 新種. 動物学雑誌, 64(8): 267-270.

三好保徳(1956) 日本産倍足類及び脣足類の分類学的研究 : 17.エカドルヤスデ科の1新屬とヒトフシムカデ属の1新種. 動物学雑誌, 65(8): 311-314.

三好保徳 (1956) 日本産倍足類及び脣足類の分類学的研究縦 18. クビヤスデ科の 1 新属とアカムカデ属の 1 新亜種. 動物学雑誌, 65(8): 315-318.

三好保徳. (1958). 日本産倍足類及び脣足類の分類学的研究: 25. 秋吉台方面から得られたヤスデの 2 新種. 動物学雑誌, 67(10): 297-300.

Takakuwa, Y. (1940). WEITERE SKLEROPROTOPUS-ARTEN (DIPLOPODA). Annotationes Zoologicae Japonenses, 19(4): 289-293.

Takakuwa, Y. (1941) Die Fusiulus Arten (Diplopoda). Transactions of the Sapporo Natural History Society. 16(4): 218-226.

高桑良興・高島春雄 (1949) 華北山西省産多足類. 蜘蛛学雑誌, 11(3): 51-70. 

Tsukamoto, S., Shimano, S., Murakami, T., Hiruta, S. F., Yamasaki, T., & Eguchi, K. (2019). A new species of the genus Arrup from a limestone cave in Akiyoshi-dai, Western Japan (Chilopoda, Geophilomorpha, Mecistocephalidae). ZooKeys, 830: 33-51.

 

 

 

 

 

 

 

日本原色カイガラムシ図鑑に掲載されている山口県の記録

辻(2019)で県内のコナジラミ・カイガラムシ・アブラムシの既知記録をまとめましたが、本文にも記載した通り、まだまだ拾えていない・確認できていない文献が山のようにあります。

完全版リストの作成を目指し、今年は辻(2019)の時点で拾えなかった文献記録を、去年までと比べてペースダウンはしてしまいますが、少しずつ集めていこうと思っております。

 

さて、表題の件なのですが、日本原色カイガラムシ図鑑(河合, 1980)には種別の県別分布表が付いております。以下に、その分布表で山口県に分布するとされている種を一覧いたしました。

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科や学・和名については日本昆虫目録 第4巻(日本昆虫目録編集委員会, 2016)を参照。科と学名については(目録)として現在使用されているものを付記し、和名については、どの種もそのまま使われてたので図鑑のまんまです。それと、学名がイタリックでないのは面倒だったからです…ご容赦ください()

この17種のうち8種は辻(2019)で拾えておりません。ほとんどの種は文献からの引用によるもので、その引用文献はしっかりと明記していただいてる(大感謝orz)。今年中に何とか入手したいと思います。

(なお、クワシロカイガラムシおよびクリシロカイガラムシについては、文献からの引用ではなく、著者が確認されたもののようです。そして後者は本図鑑の「カラー写真データ」に地名や日付などのデータが記載されています。)

 

 

 

 

 

 

 

記録報告

趣味で書いている昆虫類・ザトウムシ類の記録報告などをまとめてみました。

ご入り用のものがございましたら、お気軽にお申し付けください🙆(Kawaanago0305@yahoo.co.jp)。

 

【記録報告】

74) 辻  雄介 (2019) 山口県におけるヤナギコナジラミの初記録. かめむしニュース, 58: 3.
73) 辻 雄介・相本篤志 (2019) 山口県岩国市でホンシュウセスジダルマガムシを採集. さやばねニューシリーズ, 33: 52-53.
72) 相本篤志・辻 雄介 (2019) 山口県におけるツヤヒラタガムシ属3種の初記録. さやばねニューシリーズ, 33: 50-51.
71) 島袋春香・辻 雄介 (2019) 山口県におけるシラキトビナナフシの追加記録. 月刊むし, 576: 55.
70) 辻 雄介 (2019) 山口県におけるアザミウマ目の文献記録.  山口県の自然, 79: 15-20.
69) 辻 雄介 (2019) 山口県におけるカマアシムシ目Proturaの文献記録.  山口県の自然, 79: 11-14.
68) 辻 雄介・島袋春香 (2019)  山口県におけるカワザトウムシ科 (ザトウムシ目) 2種の記録.  山口県の自然, 79: 9-10.
67) 辻 雄介 (2019) 山口県東部におけるニホンフサヤスデ属3亜種の記録.  山口県の自然, 79: 5-7.
66) 辻 雄介・辻 春香 (2019) 岩国市でハマダラハルカを確認. 山口のむし, 18: 152.
65) 辻 雄介 (2019) 下関市におけるヒメルリイロアリノスアブ幼虫の記録. 山口のむし, 18: 151-152.
64) 辻 雄介 (2019) 岩国市宇佐川でクロコウスバカゲロウの幼虫を採集. 山口のむし, 18: 151.
63) 辻 雄介 (2019) 故・宮本正一博士が採集されたMurozumiという地名の甲虫目標本の記録について. 山口のむし, 18: 88-89.
62) 辻 雄介 (2019) 岩国市錦川におけるヒメシジミガムシ亜属2種の記録. 山口のむし, 18: 87-88.
61) 辻 雄介 (2019) 岩国市におけるヒメドロムシ類の記録. 山口のむし, 18: 86-87.
60) 辻 雄介 (2019) 山口県におけるヒラタドロムシ科の採集記録. 山口のむし, 18: 84-85.
59) 辻 雄介 (2019) 周南市におけるサワダマメゲンゴロウの記録. 山口のむし, 18: 83.
58) 辻 雄介 (2019) 岩国市におけるチビケカツオブシムシの記録. 山口のむし, 18: 82-83.
57) 辻 春香・辻 雄介 (2019) 山口県上関町長島におけるキイロミヤマカミキリの記録. 山口のむし, 18: 82.
56) 辻 雄介 (2019) 岩国市でルイスチビコブツノゴミムシダシを採集. 山口のむし, 18: 78.
55) 辻 雄介 (2019) 岩国市におけるツヤチビホソアリモドキの生息環境. 山口のむし, 18: 77.
54) 辻  雄介 (2019) 山口県に分布するコナジラミ上科・アブラムシ上科・カイガラムシ上科の目録 . 豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 11: 151-192.
53) 辻  雄介 (2019) 山口県のゴキブリ目Blattodea (I) . 豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 11: 137-146.
52) 辻 雄介 (2019) セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシの山口県岩国市からの記録. かめむしニュース, 57: 13.
51) 辻 雄介 (2019) 島根県西部で採集したタマキノコムシ科. ホシザキグリーン財団研究報告, 22: 245-246.
50) 辻 雄介・中村 涼 (2019) 千葉県におけるザトウムシ目 (クモ綱) 2 種の記録. Kishidaia, 114: 31-32.
49) 辻 雄介・岩田泰幸 (2019) 埼玉県におけるアズマオオヒラタザトウの記録. Kishidaia, 114: 33-35.


48) 辻 雄介 (2018) ケシウミアメンボを岩国市で採集. 山口のむし, 17: 180.
47) 下野誠之・辻 雄介 (2018) アイヌコブスジコガネの採集記録. 山口のむし, 17: 107.
46) 島袋春香・辻 雄介 (2018) 岩国市玖珂町におけるツチハンミョウ科2種の記録. 山口のむし, 17: 106.
45) 辻 雄介・島袋春香 (2018) 岩国市で採集したコガネムシ科2種の記録. 山口のむし, 17: 105.
44) 辻 雄介 (2018) 岩国市の堆肥場で採集したコウチュウ類の記録. 山口のむし, 17: 104.
43) 辻 雄介 (2018) ムネアカナガクチキを岩国市羅漢山で採集. 山口のむし, 17: 103.
42) 辻 雄介 (2018) 2017年に山口県で採集したネクイハムシ類3種の記録. 山口のむし, 17: 102-103.
41) 辻 雄介 (2018) 山口県東部でクロアリヅカエンマムシを採集. 山口のむし, 17: 102.
40) 辻 雄介 (2018) 県東部で採集したマルトゲムシ科2種の記録. 山口のむし, 17: 101.
39) 辻 雄介・相本篤志 (2018) 山口県におけるハバビロドロムシの記録. 月刊むし, 574: 13.
38) 辻 雄介・高井 泰 (2018) 乗鞍スカイラインで採集されたザトウムシ. 生物教育, 62: 20-23.
37) 辻 雄介 (2018) 高知県の民家におけるアワテコヌカアリの記録. 蟻, 39: 14-17.
36) 辻  雄介・島袋春香 (2018) 山口県東部におけるクロサワツブミズムシの記録.  山口県の自然, 78: 11-13.
35) 辻  雄介 (2018) 錦川河口部 (岩国市) におけるヒトハリザトウムシの記録および若干の生態的知見. 山口県の自然, 78: 5-10.
34) 山内健生・辻 雄介 (2018) フライトインターセプトトラップによるヤマトマダニの採集例.  豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 10: 157-158.
33) 辻 雄介・島袋春香 (2018) 山口県東部におけるザトウムシ類の採集記録. 豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 10: 123-129.
32) 辻 雄介 (2018) 山口県におけるアリ科の分布調査.  豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 10: 11-49.


31) 辻 雄介 (2017) 関西地方未記録のゴホントゲザトウムシ (ザトウムシ目: マザトウムシ科) の兵庫県および大阪府からの記録. NatureStudy, 63 (6) : 13-14.
30) 辻 雄介・深川元太郎 (2017) 長崎県本土部の砂浜海岸におけるゴホントゲザトウムシ (クモガタ綱: ザトウムシ目) の記録. 80: 25-26.
29) 辻 雄介 (2017) ザトウムシ入門. 寄せ蛾記, 166: 1-11.
28) 辻 雄介 (2017) 本州西部でトゲナナフシNeohirasea japonicaの幼生を12月に野外で確認. ばったりぎす, 159: 33-35. (※印刷物を未見)
27) 辻 雄介 (2017) 山口県初記録のコモンキノコゴミムシダマシを岩国市で採集. 月刊むし, 552: 61-62.
26) 辻 雄介 (2017) 山口県東部で採集したハサミムシ目2種の記録. 山口のむし, 16: 152.
25) 辻 雄介 (2017) 山口県東部におけるアメンボ類の記録. 山口のむし, 16: 142-144.
24) 辻 雄介 (2017) 周南市で実施された観察会で確認された水生昆虫 (コウチュウ目・カメムシ目) . 山口のむし, 16: 121-122.
23) 辻 雄介 (2017) 錦川 (岩国市) におけるオナガミズスマシ属2種の記録. 山口のむし, 16: 120-121.
22) 辻 雄介 (2017) 2014~2016年に岩国市で採集した水生甲虫 (ゲンゴロウ類・ガムシ類) の記録. 山口のむし, 16: 119.
21) 辻 雄介 (2017) マメゲンゴロウピットフォールトラップによる採集例. 山口のむし, 16: 118-119.
20) 辻 雄介 (2017) 岩国市で採集した記録の少ないコウチュウ類. 山口のむし, 16: 107-108.
19) 辻 雄介 (2017) 萩博物館所蔵のヤコンオサムシ山陰地方亜種の記録. 山口のむし, 16: 106-107.
18) 辻 雄介 (2017) エグリゴミムシの岩国市からの記録. 山口のむし, 16: 105.
17) 辻 雄介 (2017) 山口県初記録および記録の少ない湿地性ゾウムシ類4種の記録. 山口のむし, 16: 104-105.
16) 下野誠之・辻 雄介 (2017) 岩国市でチビクワガタを採集. 山口のむし, 16: 101.
15) 辻 雄介 (2017) 山口県におけるネクイハムシ類2種の記録. 山口のむし, 16: 100.
14) 辻  雄介 (2017) 周南市の放牧場で採集したフンチュウ類 (センチコガネ類・エンマコガネ類) .  山口県の自然, 77: 73-76.
13) 辻  雄介 (2017) ケアシザトウムシおよびコアカザトウムシの山口県東部における新産地.  山口県の自然, 77: 71-72.
12) 辻 雄介 (2017) 山口県におけるMicrochaetes属 (マルトゲムシムシ科) の一種の初記録. 豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 9: 105-106.
11) 辻 雄介・相本篤志 (2017) 山口県東部におけるコガシラミズムシ科 (コウチュウ目) の採集記録. 豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書, 9: 63-66.


10) 大塚健之・辻 雄介 (2016) ヒメセスジカクマグソコガネ広島県山口県からの記録. 月刊むし, 540: 58-59.
9) 辻 雄介 (2016) コガムシの採集記録. 山口のむし, 15: 114.
8) 辻 雄介 (2016) 岩国市で獲られたゴミムシ類3種の採集記録. 山口のむし, 15: 114.
7) 辻 雄介 (2016) クチキクシヒゲムシの採集記録. 山口のむし, 15: 113.
6) 辻 雄介 (2016) ヨツバコガネの採集記録. 山口のむし, 15: 113.
5) 辻 雄介 (2016) セスジカクマグソコガネの採集記録. 山口のむし, 15: 112.
4) 辻  雄介・下野誠之・田中 浩 (2016) 山口県立山口博物館に所蔵されていたヤコンオサムシ.  山口県立山口博物館研究報告, 42: 7-10.


3) 辻 雄介 (2015) 岩国市で採集したタガメの記録. 山口のむし, 14: 130.  
2) 辻 雄介 (2015) 岩国市のヨツボシツヤナガゴミムシの記録および生息環境. 山口のむし, 14: 80-82.  
1) 辻 雄介 (2015) 岩国市のオサムシモドキの記録. 山口のむし, 14: 80.

 

【その他の色々】

2016年~2019年 山口県希少野生動植物保護対策検討委員会委員

2019年~ 山口県希少野生動植物調査検討専門部会部会員

 

2018年 平成30年度 ホシザキグリーン財団委託研究「島根県西部のアリ類調査」(共同研究者)

 

山口県外来種リスト(コウチュウ目およびアリ科)

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15600/redlist/gairai-list.html

山口県レッドリスト2018 (コウチュウ目)

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15600/red/red.htm

さやばね ニューシリーズ No.33

日本甲虫学会の和文誌に以下の2本の報告を掲載いただきました。

 

相本篤志・辻 雄介 (2019) 山口県におけるツヤヒラタガムシ属3種の初記録. さやばねニューシリーズ, 33: 50-51.

N川で採集した水生甲虫をA氏にお渡しした所、県内未記録のツヤヒラタガムシ属が混じっていました。A氏が採集されていた1種を加え、3種を県内から初記録しました。

 

辻 雄介・相本篤志 (2019) 山口県岩国市でホンシュウセスジダルマガムシを採集. さやばねニューシリーズ, 33: 52-53.

前述のサンプルから見出だされたダルマガムシも県内未記録でしたので報告しました。

 

2本とも、共著のA氏には、とてもお世話になりました。深く感謝を申し上げます。